*ブレンダーポットの活用法「T/BCコントロール」

*ブレンダーポットの活用法「T/BCコントロール」

今回は、ブレンダーポットを使ったちょっと面白いトーンコントロールをシェアしたいと思います(^_^)

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前回に引き続き、今回もブレンダーポットを使った回路についてです。

ブレンダーポットは、2つのポットが縦にくっついていて、2つのポットは逆になっているものです。
で、センターの位置でクリック(あたり)があってそこからどちらかに回すことで調整を行うと言うものです。(ちょっと分かりにくいですね・・・(^_^;)

*ブレンダーポットのページ

ブレンダーポットは2つの入力を1つの軸で調整できるので、前回のブログでシェアしたようにピックアップの音量バランスを調整する事が出来ます。が、

今回は、ボリューム調整ではなく、トーンの調整に使ってみようと思います(^_^)

トーンコントロールと言うと・・・
高音をカットして、モコっとした音にするハイカット/トレブルカットのコントロールが一般的ですが、実は、低音をカットして、切れの良い、軽めの音にする事が出来るベースカットのコントロールって言うのもあるんです。

で、その2つのトーンコントロールを、このブレンダーポットに合体させて、1つのツマミで

「高音カット〜ノーマルの音〜低音カット」

を調整できるようにしちゃいます。

Fenderのクラプトンシグネイチャーのストラトに搭載されている「TBXコントロール」ってのがありますが、それに似た感じのトーンコントロールです。※厳密には同じではありません。

このブレンダーポットを使った、高音カット、低音カットのコントロールポット(T/BCコントロール)の操作と効果は・・・

ちょうど真ん中にあるクリック位置でトーンの効果なし。
通常のトーンコントロールと同じ様に時計と反対方向に軸を回すと高音をカットするTC(トレブルカット)コントロール
逆に時計方向に軸を回すと低音をカットするBC(ベースカット)コントロールになります。

ブレンダーポットを使ったT/BCコントロールの接続方法はこんな感じです。

T/BCコントロールは、コンデンサーを2つ使います。
上の図の上側のコンデンサーが、低音をカットするBCコントロール用で、種類や容量はお好みで選んで頂いていいと思いますが、通常0.001ufや0.00047ufなどが使われているようです。
図の下側のコンデンサーが、高音をカットするTCコントロール用で、こちらも種類や容量はお好みで変えて頂いて大丈夫ですが、通常は0.022ufや0.047ufなどが使われています。

ブレンダーポットの各パート毎に見てみますと・・・
まず、図の下段「トレブルカットコントロール(一般的なトーン)」

この高音カットは信号がコンデンサーに並列に入力される事になります。

次に図の上段「ベースカットコントロール」

この低音カットは、信号がコンデンサーに直列に入力される事になります。

コンデンサーへの信号の入力方法によって高音をカットしたり、低音をカットしたり出来るんです。
コンデンサーって不思議ですね〜

で、この2つのコントロール回路をつないで連動させます。

このように、2つのコントロールをブレンダーポットを使って合体させたのが「T/BCコントロール」なんです!

ボリュームもトーンも、いつも「フル10!」って方には不要なコントロールですがw、より細かなトーンのニュアンスを活かしてみたいって言うあなたには、有効かも知れませんね〜

今回は、ブレンダーポットのちょっと面白い活用法を紹介しました。

この記事を見て、「配線のカスタムって面白そうだな〜」って思ってくれたら、僕の言葉があなたに届いた、つまり僕の仕事は成功したってことなのでめちゃ嬉しいです。(^_^)

今回は以上です。
ありがとうございました!

追記:ブレンダーポットの仕様によって、コンデンサーなどの接続箇所が異なります。
コチラのページにポットの仕様の確認方法を書いておりますのでご参照下さい。

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