ストラトの配線カスタム例(シリーズ接続、その1)

例えばストラトのミックス時のピックアップの接続方法は、通常「パラレル(並列)接続」です。

ピックアップの接続方法は、「パラレル(並列)接続」と「シリーズ(直列)接続」が可能です。

各接続方法の特徴を無理やり一言で書いてしまうと「パラレル接続」は「キレの良い軽快なサウンド」で、一般的なストラトの「ハーフトーンの音」と聞いてイメージする音といって間違いではないと思います。

対して「シリーズ接続」は(こちらもめちゃめちゃ簡単に言ってしまうと)「中低音の力強いサウンド」と言えると思います。

今回は、一般的なストラトの回路を元に配線をカスタムすることで「シリーズ接続」の力強いサウンドに変える方法をご紹介します!

まず、一般的なノーマルのストラトの回路はこんな感じです・・・

↑ごく一般的なストラトの回路、ピックアップセレクタースイッチは5WAYを想定しています。※回路を分かりやすくするためにピックアップ以外の回路を省いています。

この回路ですとコントロールは・・・

↑上の図のようにミックス時は「パラレル接続」のハーフトーンになります。(Position-2とPosition-4)

そして、ここからが配線カスタムですが、カスタム回路はこんな感じになります

↑お分かりいただけるだろうか?!

簡単に解説すると、ブリッジピックアップのコールド線とネックピックアップのコールド線をピックアップセレクタースイッチのミドルピックアップのホット端子部分に接続しています。※回路を分かりやすくするためにピックアップ以外の回路を省いています。

この回路でのコントロールは・・・

↑このようになります。※ピックアップ部分のみをご参照下さい。

つまりPosition-1の時は、ネックピックアップとミドルピックアップの「力強いシリーズ接続」サウンド、そしてPosition-5の時は、ブリッジピックアップとミドルピックアップの「力強いシリーズ接続」サウンドになります。

近年の一般的なストラトは、ミドルピックアップが逆巻・逆磁極なので、ハムバッキング効果が得られます。

ですので、ノイズなく力強いサウンドが得られると言う訳なんです。

と言うわけで、シリーズ接続は(LPなどに使われているような)ハムバッカーピックアップに近いサウンドになりますが、ストラトは各ピックアップ(つまりコイル)の位置がLPのハムバッカーとは異なりますので、出てくるサウンドも違ってきます。

シングルコイルのみの音よりも力強いですが、少しふんわりした印象のハムバッカー的なサウンドという感じが近いのかも知れません(主観ですが・・・)

この配線カスタムをあなたのストラトに施せば、パワフルストラトサウンドが手に入ります!

・・・とは言いつつ、このコントロールだけのストラトは、微妙に(いや、はっきり言って!)使いにくい感じがしますね。。

そこで!今回紹介しました回路のコントロールとノーマルのストラトのコントロールを切り替えて使えるものをご用意しておりますw(^_^)

以下のページで紹介してますので、ご興味持たれた場合は、ご覧下さい。

と言うわけで、今回は以上です。

最後まで読んで頂いてありがとうございました!