オクターブ調整 パート1〜実際の調整方法〜

ポップギターズ米澤が初めて行ったメンテナンスとは!?

ポップギターズ米澤が初めて行ったギターのメンテナンス(?)は、ブリッジの調整でした。


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正確に言いますと「サドルの調整」つまり「オクターブ調整」でした。
その「調整」に取り組んだのは、ギターを始めて一週間くらいしか立っていない頃だったと思います。

もちろん「オクターブ調整」なんて名前も意味も知らない状態です。。

ただ「不規則」に並んでいるサドルを整然と「一直線」にしたんですね〜。

これが、僕が一番はじめに行ったギターのメンテナンス(?)でした。

いや〜、恐ろしいですね〜(笑)

あなたもこんな経験ありますよねw??
僕だけかな?(^_^;

ま、そんな事を思い出しながら、今回は「オクターブ調整」について書いてみま〜す。

*オクターブ調整の「方法」と「理由」
オクターブ調整については

1、実際の調整方法

2、何故オクターブ調整が必要なのか?

の前/後編に分けてシェアしたいと思います。

では、参りましょう。
「1、実際の調整方法」
オクターブ調整を行う前の準備。

①ネックの反りを調整する

※ネックの調整方法に関しては、また別の機会に書きますね〜

②弦高を調整する

・これらはの調整は、オクターブピッチの変化に影響してきますので、調整の前にやっておきます。

③全ての弦のチューニングを正しく合わせる。

・チューナーは出来れば精度の高いものを使いましょう。

④ピックアップはブリッジ側を使います。

・オクターブ調整には「実音」と「ハーモニクス」を使いますのでピックアップはブリッジ側を選択しておきます。

「実音」とは・・・ここで言う「実音」とは、弦を弾いて普通に聞こえる音です。
「ハーモニクス」とは・・・今回の「ハーモニクス」とはいわゆる「倍音」のことで、その中でも「ナチュラルハーモニクス」と言われる物を指しています。

*ここでハーモニクスの出し方について・・・
ハーモニクスの出し方は、指を弦に軽くふれた状態(指板まで押さえてしまわずに)で弦を弾くと弦はほとんど振動していないのにきれいな音が出ます。
これが「ナチュラルハーモニクス」と言われています。


↑指を弦に軽く触れている図

「ナチュラルハーモニクス」は5フレット、7フレット、12フレットなどいくつかのポジションで出す事が出来ます。

で、この「ハーモニクス」の音はブリッジ側のピックアップで拾いやすいので、ピックアップはブリッジ側にしておくと言う訳です。

準備が整ったら作業に進みましょう。

*ハーモニクスと実音を合わせる
12フレットのナチュラルハーモニクスを出して音程を確認する。
この音は開放弦と同じ音程のはずです。もしずれている場合は、もう一度チューニングを合わせて、再度、ハーモニクスを出して同じ音程かどうか確認します。
※オクターブ調整はどの弦からスタートしてもオッケーです。

次に12フレットを押さえて実音を出して音程を確認する。
この時、先ほどのハーモニクスとの音程の違いがなければ調整は不要です。
もしズレがある場合は、サドルを動かして調整します。
サドルの動かす方向ですが、仮に実音の方がハーモニクスよりも低い場合は、サドルをネック側に動かして調整します。

逆に実音の方がハーモニクスよりも高い場合は、サドルをボディエンド側に動かして調整します。
サドルを動かす事でチューニングが変わりますので、サドルを調整したら、再度、開放弦でチューニングをして12フレットの「ハーモニクス」と「実音」の差を確認します。
この作業を何度か繰り返してその差をなくす訳です。

要するに12フレットのハーモニクスと実音を同じ音程にするのが「オクターブ調整」なんです。

全ての弦で同じ作業を行います。

ここまでが基本的なオクターブ調整方法です。

今回は「12フレット」で音を合わせましたが「19フレット」を使って合わせる事も出来ます。
ローポジションを良く使うスタイルの場合「12フレット」で、ハイポジションを良く使うスタイルの場合「19フレット」で合わせるとベターかも知れないですね〜。

*オクターブ調整は「アバウト」!?
でも、今更ながら言っておきますと!
ギターのオクターブピッチの調整は結構アバウトです。。

実際の音程は弦の押さえ方などで微妙に変化してしまうので、あまり神経質に考えなくても良いと言う説もあります。
この音程の微妙なずれが弦と弦のハーモニーにうねりを発生させるですが、このうねりが好きでない人もいれば、逆にロックな感じがして好きだという人もいます。
その辺りの未完成な部分も、ギターの魅力なのかも知れませんね。

そんな訳でオクターブ調整方法は以上です。

参考になったら嬉しいです(^_^)
くれぐれもサドルを一直線にすることの無いようにご注意下さいw

次回は、何故オクターブ調整をするのかを書きたいと思います。

ポップギターズおすすめのGOTOHブリッジは以下のページに紹介していますので、是非、覗いていって下さいね〜
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