*ストラトに(フルサイズの)ハムバッカーを取り付けたい。。

今回も、お客さんから頂いた問い合わせについて書いてみました(^_^)

ギター・ベース用パーツのポップギターズはコチラです。
http://www.pop-guitars.com/shop/

ストラトキャスター(以下、ストラト)を使っているお客さんから

「(ストラトに)LPなんかについているフルサイズのハムバッカーを付けたいんですけど、可能ですか?」

と問い合わせを頂きました。

これは、もちろん「可能」です!

可能ですが、ほとんどの場合、ボディへの加工やピックガードの交換が必要になります。

他にもボリュームポットなどをハムバッカーに適したもの(250KΩ→500KΩ)に変えるのが一般的です。(ちなみに250KΩのままでも使えますが、ハムバッカーの音がこもった感じになってしまいます)

ボディへの加工って言うのは「ザクリ」と言われる加工で、(シングルコイルよりもハムバッカーの方がサイズが大きくなるので)ピックアップがボディに収まる空間を作る為の穴をあける加工の事です。

一般的な(ビンテージスタイルの)ストラトのボディは・・・

上の図のようにシングルコイルが3つ収まるようにボディに溝というか穴があけられています。

ピックガードを外してみて、このようなボディの場合は、ハムバッカーを取り付けようと思いますと、ハムバッカーが収まるサイズに穴を広げないといけませんので・・・

上の図の点線部のように(例えば、ブリッジポジションにハムバッカーを取り付ける場合)ボディを削って穴を広げます。
こうやってスペースを広げる事でハムバッカーが収まるようにする訳ですねー。

ちなみに、こんな感じのザクリ加工の費用は、8,000円〜となっております。

ボディの加工が出来たら、ピックガードもハムバッカーに対応したものにすればハムバッカーを取り付ける準備オッケーとなります。
と言うか、本当は、ピックガードのピックアップ取り付け穴の位置に合わせて、ボディのザクリ位置を決めるのが一般的なので、最初にピックガードを用意しておくのが良いと思います。

ピックガードに関しましては、元々のピックガードのピックアップ取り付け穴をハムバッカーサイズにカットするって言う方法もありますが、元の穴が残ったりする場合もありますので、新しいものに交換する事をおすすめします。

しかし、ピックガードの形状は、メーカーやモデルによって、これでもか!って位バラバラですので、注意が必要です。→サイズの合わないピックガード交換についてはこちらをご覧下さい。
本家のFender USA(及び Mexico)のものであれば、互換性のある物が多く出ておりますので、ご活用下さい。

CustomPickguard製ストラト用ピックガードのページ

めちゃくちゃ簡単に言うと、これで、ストラトにハムバッカーを取り付け出来るようになりました。
もちろんピックアップ(ハムバッカー)も用意しなければなりませんし、ポットを変えたり、当然配線の接続などなど、作業自体は、他にも色々ありますが・・・。

ここまでの話は、一般的な?と言うか、ビンテージスタイルのストラトの場合の話で、実は、ボディへのザクリ加工をしなくてもハムバッカーが取り付け出来るストラト(のボディ)があったりします。。

と言うのも、元々(製造時から)ハムバッカーが取り付け出来るサイズにザクられていたり、ボディの真ん中がズボッと長方形にザクられていたり(これを俗に「弁当箱」と言ったりします)するものも存在するんです。


ストラトが生まれた当時は、シングルコイルしか存在していなかったので、上の画像の様にシングルコイルの形にザクられるのが当然だったんですねー。

しかし、時代は流れ、ハムバッカーが搭載されたストラトも登場してくると、ボディの加工も合理的になっていって、同じストラトのボディでも色んなピックアップレイアウトに対応するようにデザインされたものが生産されるようになったようです。



例えば、上の図のようにブリッジポジションがハムバッカーに対応したボディ。


他にも、上の図のようにネックポジションとブリッジポジションがハムバッカーに対応したボディ。
こんなザクリのボディなら、2ハムのストラトにも出来ますね。


そして、上の図の様にズボッとくり抜かればボディ。
これだとポジションを問わず、色んなピックアップを配置出来ますね。

このザクリを「弁当箱」ザクリと言ったりしますが、ピックアップのカスタム面では自由度が高くて良いと思うのですが、一般的に、評価はあまり高くないようです。。

どんな形のザクリなのかは、ピックガードを外さないと分かりませんので、ご愛用のストラトがどんなザクリになっているか確認してみるのも面白いかも知れませんねー。

もしハムバッカーが取り付け出来るザクリになっていたら、ピックガードを交換すれば、比較的お手軽にハムバッカー搭載のストラトにカスタム出来るかも!

先ほどの弁当箱ザクリなど、ザクリの種類での音の変化や、加工無しでハムバッカーサウンドに出来るシングルサイズのハムバッカーの音についてなどは、又、別の機会に書きたいと思いまーす。

長くなってしまったので、今回は、ここまでです。

最後まで読んで頂いてありがとうございました(^_^)

ポップギターズでは、ギターのメンテナンス、調整、リペア/カスタマイズなどなど承ります!
ご相談はお気軽にどうぞ。

ポップギターズはきっとあなたのお役に立ちますよ〜(^_^)

メンテナンス、リペア、配線カスタマイズなどのお問い合わせはこちらからお気軽にどうぞ
問い合わせフォーム

あなたが知りたいギターリペアに関する情報はなんですか?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)