今回は、お客様がお持ちのボディ(ストラトタイプ)を元にネックを組み込み&ちょっと特殊なコントロールの組み込みを行いましたので、紹介させて頂きます(^_^)※長いです。
そもそもは、とある事情で、数本のギターを譲り受けたお客様が、そのギターの一本を使ってブライアン・メイ風のピックアップコントロールを搭載したギターにカスタムしたいって事でご相談を頂いたのですが、色々と検討しているうちに、STタイプのボディだけあるので、それをギターとして組み上げるって事になりまして、ネックも手配して、コントロール部も特注で組み込みさせて頂きました(^_^)
と言うわけで、お客様からのご要望は・・・
・ストラトボディにネック組み込み&仕上げ
・お客様ご指定の特殊なピックアップコントロール(とあるホームページにある回路)制作&組み込み
・ピックガード新調(コントロールスイッチ特殊レイアウト)&取り付け
・それら組み込みに必要な加工、調整
と言う感じになります。
とあるホームページで紹介されているブライアン・メイ風のコントロールって言うのが、非常に興味深いもので、スイッチを6個使って「ピックアップのオン/オフ、フェイズ切り替え」「各ピックアップのパラレル/シリーズ切り替え」が可能で、その組み合わせは、なんと!30種類以上!
今から音出しが楽しみでしょうがないっす!
お預かりしましたストラトタイプのボディは、おそらくスクワイヤ製のものとのことですが、トップはトラ目の入ったチェリーサンバースト!非常に美しい!(が、写真撮ってなかった。。)
※ボディの画像は後ほど登場します。
と言うわけで、ボディのみ手元にある状態から部品の手配を始めました。
まず入荷したのが、ピックアップ切り替え用のミニトグルスイッチとピックガード。
実際に部品を並べてみて配置のイメージをお客様に伝えて了解頂きました。
通常のストラトのボリュームは無しにしてトーン部分に1ボリューム1トーンと言う仕様にします。
ボディに元々ついていたスプリングハンガー用のスクリューが歪んでしまってましたので、こちらも新調します。
写真右側がGOTOHから手配しましたスプリングハンガー用スクリュー。
なんとなく凛々しい感じがします笑
新調したピックガードをボディに合わせてみますと・・・
こちらも・・・
いくつか元々のネジ穴を使えますが・・・
今回はお客様のご要望もあり、今後交換する可能性もあるので、ピックガードは、あえてスタンダードなものをチョイスし、ネジ穴の修正を行います。
今一度、スイッチを並べて完成をイメージ。
スイッチ部分が収まるスペースがありませんので、ざくり加工を行います。
マスキングテープを貼って、ざくり箇所のマーキング。
ざくりに合わせて、テンプレートを作成。
テンプレートをボディに両面テープでしっかりと固定。
そして、ルーターでざくっていきます!
と言うわけでざくり完了しました(^_^)
テンプレートを外し削りかすを取り除きました。
ざくった所だけ生地が出てしまってますので、他の箇所と同じように導電塗料を塗ります。
完了。
これでノイズ対策もバッチリっす。
続きまして、先にお話ししておりました、ピックガードの取り付けネジ穴の修正を行います。
ネジ穴の大きさに合わせた丸木を穴に入れて接着します。
丸木埋めて、ボディ表面と面一に処理します。
ボディの加工とほぼ同時進行でコントロール部分も組み込んで行きます。
↑ご覧の様に複雑な回路になっております。
1ボリューム1トーン仕様。
ちなみにピックアップは、お客様が持ち込みされたダンカンです。
ピックアップ&コントロールを組み込んだピックガードを取り付けてみます。
おおー、良い感じですね(^_^)
ついに全貌が見えてきました。
今回ネックも新調されたので、ナットも作ります。
もちろんペグも取り付けます。
ペグはGOTOHのMG-T(マグナムロック・トラッド)!
あっという間にペグ取り付けが完了し(写真取り忘れてました)ナットをつくってます。
フレット上に塗装が乗ってますので、塗装を剥がし?磨き上げて仕上げます。
各弦の溝を調整し、表面を美しく仕上げまして・・・
最終仕上げに追いオイル笑を塗って染み込み待ち。
そして再度チューニングを合わせて、ネックの状態を確認&調整。
そして、ついに完成しました!
ボリュームノブはまだついていませんが、ギターとして完成しましたー(^_^)
ので、お客様にお渡しいたしました。
・・・早速ですが後日談。
お客様にお返ししていきなりスイッチの不具合が発覚し、再度お預かり&不良スイッチ交換。と言う失態がございましたが、スイッチ交換後、改めてお客様のお手元に納品させて頂きました祝
今回は以上です!
最後までご覧頂きましてありがとうございました。
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