月別アーカイブ: 2019年7月

【ポップギターズの配線カスタム】 ハムバッカーのコイルの接続を切り替えるミニスイッチの設置

今回は、ハムバッカーをフル活用?するミニスイッチの設置方法と信号の流れについて書いてみます(^_^)

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エレキギターのピックアップには、一般的に「シングルコイル」と「ハムバッカー」ってのがありますよね。

「シングルコイル」ってのは、名前の通りですが、コイルが一つで出来ています。
「ハムバッカー」は(見た目の通りなんですが)ごくごく簡単に言うとコイルが2つ並んで設置されたものなんです。

で、コイルが二つあれば、組み合わせを変えて音のキャラクターを変えることが可能になるんです!!

そんな訳で、今回は、ハムバッカーの2つのコイルの組み合わせを変えて音のキャラクターを楽しむためのミニスイッチの設置方法とスイッチを切り替えた時の信号の流れを図示してみます(^_^)

ハムバッカーの2つのコイルを切り替えるためのスイッチは、以下の画像のようなミニスイッチ(6P ON-ON-ON)を使います。

6p on-onスイッチの端子

6p on-onスイッチの端子

このミニスイッチ(6P ON-ON-ON)を使うと、

・シリーズ接続
・パラレル接続
・コイルスプリット(タップ)

上記のような3つ接続方法を切り替えることが可能になります。

シリーズ接続っていうのは、一般的なハムバッカーの接続方法で、力強い中低音が特徴的なサウンドが得られます。

次に、パラレル接続って言うのは、ごく簡単に言うとストラトのハーフトーンのサウンド的なものになります。

そして、コイルスプリット(俗にタップとも言われる)は、コイル一つだけが鳴るもので、限りなくシングルコイルのサウンドに近いものになります。

6p on-on-on 接続

スイッチとピックアップの接続方法は、上の図の様になります。
スイッチ側の準備としては、右側の上の端子と左側の真ん中の端子を結線しておく。
そして、左側の下の端子はアース、右側の下の端子は出力になります。
接続方法は以上です。

6p on-on-on シリーズ接続の流れ

6p on-on-on シリーズ接続の流れ

ここからは、スイッチを切り替えた時の信号の流れになります。
スイッチのレバーを下側にした場合、「シリーズ接続」いわゆる通常のハムバッカーのサウンドになります。

6p on-on-onパラレルの流れ

6p on-on-onパラレル

続きまして、スイッチのレバーを上側にした場合、「パラレル接続」シングルコイルが2つ同時に鳴らした感じ、ストラトのハーフトーンのサウンドに近いものになります。

6p on-on-onタップ/スプリット

そして、スイッチのレバーを真ん中にした場合、(図の上側の)コイルを一つだけ使う「コイルスプリット(コイルタップ)」になり、限りなくシングルコイルに近いサウンドになります。

電池と電気の図

電池と電気の図

ハムバッカーのコイルの接続を切り替えた時の信号の流れを電池と電球で表してみますと、上の図の様になります。
理科の時間にこんな感じの勉強しましたよねー??(笑)

この切り替えスイッチですが、例えば、シンプルなハムバッカーが一つだけ搭載されているギターの場合、そのままだとボリュームとトーンの調整くらいしか音色を変える手立てがありませんが、この切り替えスイッチを設置すれば、3つの音色を切り替えて使うことが可能になりますね!

他にもレスポールの様に2ハムバッカーのギターにもこのスイッチを設置すれば、いきなり音のバリエーションが増えたります。

H-S-Hの様なレイアウトのギターにも、このスイッチを設置すれば、今まで以上の音色が得られる様になりますね!!

ちょっと面白そうですよねー(^_^)

あ、最後になりましたが、このスイッチを設置するには、ハムバッカーからの配線が4本出ているタイプでないと出来ません。
ビンテージ仕様の1芯(網線)のタイプや、配線が2本だけのタイプのピックアップでは設置出来ませんのでご了承下さい。

今回は、以上です。

最後までご覧頂きましてありがとうございました。

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【ポップギターズの配線カスタム/基本編?】 よく見かけるギターの配線の(回路)パターン

今回は、ピックアップ交換を計画中のお客様からご相談を頂いた時に気が付いた事を書いてみます(^_^)

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ピックアップを交換したいって言うお客様からハンダ付けなど心配だと相談を頂きました。

相談内容によりますと、ご愛用のギターのピックアップを変えるに当たって、

どの部分?
何ヶ所?
どうやって?

と、とにかく色々な不安を感じているご様子でした。

ですので、ピックアップをご購入頂いた際に、手書きになりますが、配線の図を書いて一緒にお送りしますよー(^_^)ってお話をしました。

その話の中でお客様のギターの仕様を伺いまして、

2ピックアップ・1ボリューム・1トーン・1スイッチ

と言う仕様だと分かりましたので、その場合、ピックアップからの配線はセレクタースイッチに接続することになりますよー。なーんて話をしたら、

「ボリュームなどのポットに接続すると思っていたので、気が楽になりました。」

と話されていました。

そして、ピックアップ交換、配線カスタムが初めて、あるいはギターの配線にあまり触れた事のない方からすれば、回路がどうなっているか?配線がどこに繋がっているのか?分かる訳がないし心配が多い事をちょっと忘れてしまっていた自分に気がつきました。。

そんな訳で、今回は、エレキギターに採用されている基本的な回路のパターンをいくつか紹介しようと思います。

では、1つ目

↑ピックアップが1個、ボリューム1個、トーン1個と言うパターン。
基本と言う訳でもないですが、シンプルなのでこの回路をはじめに紹介します。
信号の流れを辿ってみますと、ピックアップからボリュームに入りアウトプットへ出力されていきます。
トーン(一般的な高音をカットするもの)は、回路の中にあると言うよりも並列に設置されている感じになるんです。
ですので、もしトーンをカットして、1ボリューム仕様にしたい!って場合は、ボリュームからトーンに繋がっている線を切断すれば、見事1ボリュームの回路になります。
余分な回路をなくす事で音の劣化が抑えられますので、よりリアルな音を求めるツワモノはトーンカットを試してみるのも良いかも知れませんね。

ちなみに僕は、ほとんどトーンは使いません(使えません)が、ヨワモノ?なので、トーンカット出来ません。。

採用されているギター例:レスポールジュニアなど

↑続きましてこの回路。
ピックアップが2個、ボリュームが1個、トーンが1個、そしてセレクタースイッチという仕様。
ちなみに今回お客様からご相談頂いたのはこのパターンです。
こちらも信号の流れを見ていきますと、ピックアップから信号が、最初のものと違って、まずはスイッチに入ってからボリューム、そしてアウトプットとなってます。
2つのピックアップの信号をスイッチで切り替えたり、ミックスしたり出来るようになってるんですねー。
このパターンの場合、ピックアップを交換する際の配線はスイッチへの接続という事になります。
1ボリュームなので、「マスターボリューム」となり、ボリュームを調整すると全体の音量が変化する事になります。

採用されているギター例:テレキャスターなど
↑そして、ピックアップが2個、ボリュームが2個、トーンが1個、そしてセレクタースイッチという仕様。
この回路の場合、ピックアップからの信号がまず各ボリュームに入りますので、接続方法によっては、(ジャズベースの様に)各ピックアップの音量バランスを調整して使うことも可能になります。
それぞれのピックアップの音量を調整出来る代わりにと言うか、全体の音量調整は1つのボリュームでは出来ない回路です。
この回路にもう一つボリュームを追加してマスターボリュームも設置するなんてことも可能です。
このパターンの場合、ピックアップを交換する際の配線はボリュームの端子への接続という事になります。

採用されているギター例:特に見つからず。マスターボリュームを追加するとグレッチのギターにありますね。

↑次は、ピックアップが2個、ボリュームが2個、トーンが2個、そしてセレクタースイッチという仕様。
これはみなさんご存知のレスポールの回路です。
各ピックアップからの信号は各ボリュームに入りスイッチでピックアップ切り替えを選択、そしてアウトプットへ出力されます。
気がつけば、回路に使われている部品が大幅に増えてきてますね!!
回路が複雑になれば、エレキギターの貧弱な電気信号は、劣化してしまい、本来の「リアル」な音が出せなくなってしまいます。
さらに量産型?のギターの場合、見えない内部の部品は、少しチープ気味なものが使われている場合もあります。。
ですので、内部に使うポットや配線材など、品質の良いものに見直してみるだけでも、あなたの相棒(ギターのカッコつけた呼び方?)の音を本来の音に近づける事になるかも?知れませんよー。

採用されているギター例:レスポールなど
↑最後にちょっとおまけ的な回路ですが、ピックアップ3個ボリューム1個トーン2個の回路です。
これは一般的なストラトに採用されている回路ですね。
ストラトの場合少し特殊でセレクタースイッチで各ピックアップの信号を切り替えて出力すると同時に、トーンの作用するピックアップの切り替えも行なっています。
ストラトはそのままでも、非常に使いやすいギターですが、回路をカスタムして使う事でもっと色々な音が出せたり、自分だけのプライベート仕様に出来たり、すごく楽しいギターですね(^_^)
ストラト用の配線ずみアッセンブリもいくつか用意してますので、是非、見ていってくださいね。

ポップギターズの配線済みアッセンブリのコーナー

ここで紹介した回路のパターンは、ほんの一部と言っても過言ではありません。
エレキギターの回路には、様々なパターンがありますので、いろんなアイディアを追加して回路を組んで(楽しんで)も良いと思います!

今回は、以上です。
エレキギターに採用されている基本的な回路をざっと見てみました。
これを知ったからと言って何もありませんが、あなたの何らかの足しになったら嬉しいです!

最後までご覧頂きましてありがとうございました。

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【ポップギターズのリペア/カスタム事例ご紹介】 近年のレスポールのコントロール部交換

今回は、近年生産のレスポールのコントロール部(基盤になっているもの)をトラディショナルな?アッセンブリに交換した事例をご紹介します(^_^)

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Gibson レスポール スタジオ

近年のGibson レスポールは、ボリュームやトーンのコントロール部が基盤に組み込まれたものが採用されています。

今回は、基盤に組まれたコントロール部をハンドメイドで組み込んだアッセンブリに交換の依頼を頂きました。

レスポールのコントロール部カバーボディ裏のカバーを外して内部の確認を行います。

裏蓋はマスキングテープなどで簡単に外せます

ちなみに裏蓋が外れにくい場合は、マスキングテープなどの粘着の弱いものでくっつけると簡単に外せます。(トリビア?)

近年のレスポールコントロール内部ボリュームやトーンのポット、コンデンサーなど、パーツ類が基盤に組み込まれたコントロール部。
生産時の効率アップには繋がるのですが、昔から行なっているように配線材を使ってハンダ付けで接続する方が、精神衛生的にも好ましい感じがします。(個人の感想ですw)

基盤に接続されたポットなどポットの取り付けネジを外すと基盤は外れます。

基盤にソケットでつながっている基盤にソケットで接続されている(セレクタースイッチやピックアップの)配線も外して基盤を取り外します。

取り外した基盤部分基盤に組み込まれたコントロール部が外せました。

こちらはハンドメイドのコントロール部。基盤のと比べるとシンプル。ですね。

配線済みアッセンブリ組み込み完了組み込み完了。
ソケットになっていた部分は、ソケットを取り外し、配線をハンダ付けで部品に接続します。
この感じは、やはり落ち着くと言うか、しっくりきますね(^_^)
オレンジドロップ(コンデンサー)もバエますねw

リペア完了のレスポールアッセンブリ交換後のレスポール。
見た目は変わりませんが、中身がワイルドに生まれ変わりましたよー。

今回は、以上です。
最後までご覧頂きましてありがとうございました。

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